中村印刷株式会社

掲載日 : 令和3年7月14日
募集職種 : 1: 営業スタッフ 2:印刷機械オペレーター
ステータス : 募集中 UIJターン歓迎 


旭川に根差して90年以上の老舗企業、中村印刷。印刷物の出力やデザイン、製本まで行う旭川では数少ない一貫生産が可能な印刷会社です。

──代表取締役社長の中村裕一さんにお話を伺いました。
──印刷業と一口に言っても色々な種類があると思いますが、中村印刷株式会社さんの業務内容を教えてください。

印刷の工程は大きく分けると3つになります。『デザイン含め、デジタルデータを作る部門』『デジタルデータを印刷する部門』『印刷物を本や伝票に二次加工する部門』です。この3つすべての製造部門を自社で持っている印刷屋さんというのがあんまりいないんですよ。印刷会社の看板は上げているし、印刷はするけれども印刷物は製本屋さんに持って行って二次加工してもらいます、とか。逆に印刷用のデジタルデータだけ作ります、という印刷会社もあります。その3部門がすべて揃っていて、総合的に印刷に携わっているのがウチ(中村印刷)じゃないかなと思っています。

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また印刷物にも色々な種類があって、それぞれの会社に得意分野というのが存在します。病院に専門科があるのと同じです。まず『帳票や名刺、会社のロゴが入った封筒などの事務用印刷物』を制作している印刷会社、また『パンフレットや新聞の折り込みチラシなどの主にカラー印刷物』を主体にしている印刷会社。他にも『シール印刷』や『ビジネスフォームという特殊な伝票』を専門に作っている会社もあります。
中村はもともと今の分類でいえば『帳票伝票(事務用印刷物)』を主体でやっていた会社なんですよ。25年ほど前までは鉛でできた活字を組んで版を作ったり、樹脂で版を作るいわゆる”活版印刷”という古来の印刷手法もありましたが、これに対して今主流になっている方法がオフセット印刷です。
中村はもともと活版技術を使った印刷だったのでカラー印刷はできなかったんです。でもできないと、カラーの印刷の注文に応えられない。だんだんとオフセット印刷化してきた世の中で、もう活版じゃ生きていけないという思いから活版を捨ててすべてオフセット化してカラー印刷もできるように手掛けたのが25年前。
もちろん今はオフセットでも帳票伝票を作れる技術がありますから、伝票だけでなくカラーの印刷物にも対応できる、そういう体制になっています。
何から何まで100%はできなくとも、大方の部分はやっぱり自社内でカバーできるということと、そのうえで他社にはない味を出していく……それが経営の根幹にあります。

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──オンライン化・ペーパーレス化によって将来的に印刷物が必要なくなるのでは、というような流れになってきていますがそれに対してはどうお考えですか?

印刷業に限らず経済全体がしぼんできているなと思います。もちろん業種によってしぼみの率というのは違いますが。
印刷業は特にオンライン化、ペーパーレス化、リモート化などの厳しい波が来ていることは間違いありません。厳しい、厳しいと言うだけで何もせず、ただ漫然と指をくわえて黙っているだけでは、業績が下がるのは明らかです。需要の縮小に対して何か手を打たないといけない。
印刷会社は印刷物を作るのが仕事ですが、その本丸である印刷市場がしぼんできているわけだから、本丸の周辺産業……印刷と少し関連してるその周りにある産業まで手を伸ばしていくべきだと思っています。問題はその周辺産業を探って見つけ出していくというところですよ。

変わった会社だと思われてる。人のやらないことをやるから。

たとえばウチはデジタルサイネージもやっていますが、印刷会社が手掛ける業務内容からは外れているような気がしますよね。でも印刷物を刷るために作るのはデジタルデータです。デジタルソースは印刷物制作だけではなく、利用価値は多岐にわたると考えるべきです。だからその情報技術を生かした周辺産業と組めないだろうか、と思って。
先日も新たな設備を導入しました。印刷会社なのに印刷機じゃない機械を入れたんですよ。それが封入封かん機です。書いた手紙を封筒に入れるでしょう、そして糊をつけて封かんをして、切手を貼って出しますよね。それが機械でできる。過去にウチでこういった仕事をやったときには、社員全員を作業場に集めて何週間もかけて手作業でやっていました。今でも手作業で行っているところもたくさんあります。それが機械で数日でできるなんて信じられませんよ(笑)
仕事というのは設備があるところへ自然に流れるというのが私の考えです。地域の中で生き残るためには他社ができないことをやる。ビジネスとして考えれば競争力が高まる。裏を返せば人と同じことをしていたら、すべて価格競争になってしまう。価格競争したくないんです。もっと非価格競争のなかで「中村印刷」という特徴を出したい。それにはどんな設備でどんな仕事を求めていったらいいのか、というのを常に考えています。
だから今はリモート絡みで何かあるかなと。リモートワークがかなり広がってきているじゃないですか。その広がりに印刷会社が乗れないだろうか。じゃあ乗るためにはどんなビジネス展開をしたらいいんだろう。何ができるんだろうかと。
そういうところまで印刷会社がカバーしていかないと、需要の縮小に会社として耐えていくことはできないんじゃないのかな、と思います。

──募集職種を教えてください。

基本は営業職です。ある程度ハード面は整ってきているので、ソフト面を強化していきたいですね。お客様が喜んでくれるものを企画して提案できる、そういう発想ができる方を求めています。また印刷機のオペレーターも募集しています。オペレーターに関しては現状で足りてはいますが、なかなかこういう専門職は簡単には見つからないんですよ。だから急に足りなくなって焦るということがないように常に募集をして社内で育てていかないと。

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──未来の新入社員さんにメッセージをお願いします。

「継続は力なり」という言葉があるじゃないですか。続けること、続けられる人というのは続けられる能力があるんですよ。継続は能力なんです。国語や算数ができることも立派な学力だけれど「続ける力」これは社会において相当な武器になると思います。
「俺は中村に入って社長になるぞ!」ぐらいの気概を持ってほしい。なれるんですよ。仮になれなくても一歩か二歩手前まではいける、全員がそういう可能性を持っています。ただそれに気づく前に辞めちゃう。だから継続がいかに大切かということですよ。
頑張らなくていいんです、張り切らなくていい。「やるぞ!」という気持ちは大切だけれど、張り切ったら絶対失敗するし疲れちゃうから。普通でいいの。そんな必死にならないでいいの。普通に毎日コツコツ積み上げること、それがその人の信用や評価につながっていくんだと思います。

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コミュニケーションを大切にしたい

基本的に仕事は楽しくやらないとだめだと思う。「好きこそものの上手なれ」です。好きなことは黙っていても一生懸命やるし、一生懸命やれば必ずスキルも上がっていくから。好きな仕事をする、それがやっぱり原点なんですよ。仕事を好きで楽しくやるためには、やっぱり周りの人とのコミュニケーションがまずベースになりますよね。職場の人とうまくいかなければ「楽しく仕事をする」という基本中の基本が崩れる。
中村印刷の服務規程の一番上に「利他の精神を重んじる」と書いてあるんです。利己の反対です。利己というのはまず己。でも中村は他を利する。これは何かと言えば、もちろん自分も大事だけれど、こうして地域社会で会社を運営している以上はまず地域のお客様を大事にする。自分よりも他の社員や周りにいる人を優先する、そういう考えになろうということです。まず人との関わり・つながりを大切にすること、楽しく仕事をする上での礎になる絶対的要素です。

企業概要

企業名 中村印刷株式会社(なかむらいんさつかぶしきかいしゃ)
所在地 〒078-8220
旭川市10条通23丁目1-10(動物園通り)
電話番号 0166-33-1351
FAX 0166-33-9806
メールアドレス service@n-mark.co.jp
ホームページ http://www.n-mark.co.jp
創業 1928年4月1日
従業員数 22名
業種 製造業
事業内容 印刷業
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