北方建築総合研究所

掲載日 : 令和4年7月22日
募集職種 : 1:研究職員
ステータス : 募集中 


都道府県唯一の公設研究施設である北方建築総合研究所。
北海道のため、世の中のため、様々な分野の研究を通して日本の未来を形づくっていくエキスパートを求めています。テレワーク、フレックスタイムの導入など勤務体系の整った職場環境も大きな魅力です。

──建築研究本部 企画調整部長 本荘和敏さん、企画課長 堤拓哉さん、企画課主査 馬場麻衣さんにお話を伺いました。
──北方建築総合研究所について、概要を教えてください。

私どもは北海道から出資を受けて運営している、北海道立総合研究機構 建築研究本部という組織です。北海道立総合研究機構(道総研)は、北海道の農業・水産・林業といった一次産業を研究する機関や産業技術の研究機関があり、我々はその中で建築に関わる研究を担当しています。北海道は冬になるととても寒くなる地域ですので、人々が寒さに打ち勝つためには住まいの研究が必要不可欠です。そのためにこの研究所が設置されました。
なお建築研究本部は、建築に関する研究をする「北方建築総合研究所」と、第三者的な公正な場で建物や建材の安全性や性能を評価する「建築性能試験センター」の2つに分かれていて、今回はその両方で人材を募集しています。

──今回募集される職種や業務内容を教えてください。

『まちづくり』『建築』この2つのキーワードに関係する研究が主な業務になります。
建築分野では耐震はもちろん、地震で住まいを失った被災者の方への対応について、また被害軽減のためにどういったことが必要かなどの地震被害の調査研究や、他にも建築や住宅のゼロカーボン化を実現するため、ゼロエネルギー建築物や木質バイオマスなどの木を燃料に使った暖房システムに関する研究も行っています。
また建築性能試験センターでは、道内外の建材や建築住宅関係事業者などから依頼を受けて、建材の耐火・耐震や防音に関する性能を評価する業務が主となります。ここでは試験や性能評価だけにとどまらず技術支援も行っており、たとえば人や車の通りが多いところに雪が落ちると危ないので、そういった事故が起きないように、雪が建物のどこへ積もってどのように落ちていくかといったことを予測して設計者へのアドバイスをさせていただく、というような仕事もあります。

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また技術支援では、主に公共建築物に携わっています。たとえば建物を新築する際に「断熱はどうしたらいいだろう?」とか「環境的にどういう設計をするのが良いか?」「雪の問題をどうしたら避けられるのか」などの課題に対して我々がこれまでに培ってきたノウハウを使って、設計者さんへ設計上のアドバイスをさせてもらっています。私たちが設計図面を描くのではなく、あくまで科学的なデータや事例を提供し、設計のためのエビデンス、参考としていただくスタイルといえば分かりやすいでしょうか。
他には特定の企業さまとコラボという形で「断熱性能を強化した高性能な窓を開発しよう」などの共通の目標を持って、新しい製品を共同で作った事例もありますね。

自分の仕事が地域のため、みんなのため、世の中のためになる喜び

また我々独自の取り組みとして『まちづくり塾』というプロジェクトを数年前から主催しております。行政の職員の方を研究所へお招きし、まちづくりのことを検討・レクチャー・ディスカッションして、一緒に将来の地域の姿を考えていこうという趣旨です。
日頃、建物や環境について様々な研究をしていますが、そこで培った知見を別の分野で活かす機会も多々あります。たとえば最近はコロナ下で、室内の換気をどうするかというのがとても難しい問題になっているかと思いますが、真冬の北海道の学校で換気のために窓を開けると室温がかなり下がってしまいますよね。でも換気はしなければならない。そこで室温をあまり下げずに効果的に外気を取り込むためにはどうしたらいいかという課題に対し、実際の学校を使って空気の流れを調べ、その結果をマニュアルとしてまとめたりします。この成果は文科省のマニュアル作成にも反映されました。
最近では、空き家対策の先進事例を調べに道外へ数人のチームでヒアリングに行き、そこで得た先進事例を北海道でどのように活用するかを検討して、道内の市町村へ情報提供するという取り組みも行っています。
一口に『まちづくり』と言っても本当に幅が広く、特定の分野・範囲の業務内容を追求するというよりは、地域や建物が抱える課題を解決するため、みんなで方策を考えていくような仕事です。
自分のしたことが世の中の役に立っている、と実感できる仕事なので非常にやり甲斐を感じますし、同じような気持ちで働いている職員が多いように思います。お客様に商品を売って「ありがとうございます」と言ってもらってお金をいただく、という類のお仕事ではないので、その建物を使うカスタマーである皆さんの顔や声を直接見聞きすることは難しいのですが、時間が経った頃に何かの機会でじんわりと「あのとき、これをやって良かったな」と心に沁みてくるんですよね。

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──福利厚生について教えてください。

基本的に道の福利厚生システムに準拠していますので、待遇はほぼ北海道職員と同じです。
在宅勤務も可能ですし、テレビ会議もかなり導入が進んできています。
あとはフレックスタイム制を採用していることで、ある程度個人でのスケジュール管理ができるというのが大きいかなと思います。書類作成などの定型的な仕事であれば、8:45~17:30の中での作業になりますが、研究は頭さえあれば24時間できてしまいます。たとえば帰宅してからお風呂でアイデアが閃くこともありますし、寝る瞬間に天から啓示が降りてくるとか(笑)
研究はすごく面白いのでつい夢中になってしまって、趣味と仕事の領域が重なりがちなところがあるんですよ。研究中心に日常のサイクルが動いていくというか。ざっくばらんに言ってしまえば公私のメリハリがつけにくい、ということでもあるんですが、月の就業時間が〇〇時間以上であればOKというフレックスタイム制があるおかげで、今週はものすごく働く、来週は旅行行くから出勤回数を減らそうとか、そういう調整が自分でできる。研究者にとっては時間に囚われずに過ごせるフレックスタイムは非常にありがたいですね。
また、育休・産休もかなり取りやすいと思います。2年間の育休を取った男性職員もいますし、私自身も子育てしながらの管理職ですが、ほぼ定時に率先して帰ります(笑)
お子さんをお持ちのパート職員(研究補助)の方も多いですね。研究所のパート職員さんは15:45に仕事が終わるので、夕方は家事で忙しいという主婦の方々が時間と心に余裕を持って働くことができる環境が整っているのだと感じます。

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──どんな方が向いていると思いますか?

やはり専門職・研究職ということで「建築」あるいは「まちづくり」や「防災」などのワードに合致する知識経験は必須となります。近年ではまちづくりにおける様々な社会的課題に広く対応するため、建築学科卒の方に限らず土木分野の方や社会人経験者の方も積極的に採用しています。他の場所でキャリアを積んだ方が入所されるケースが多いので、新人といっても30歳を過ぎている方も多くいます。
性格・性質の面では好奇心旺盛な方とか、新しいことが好きな方が向いているのかなと思います。答えのない問題をひたすら解き続ける、というのがウチの仕事なので、それを面白がってやってくれるような、チャレンジ精神のある方が良いですね。何か新しいことを自分の頭で考えて生み出すことを楽しいと思える人。
あとは出張が多くなりがちなので、旅好きな方はいいかもしれません(笑)
職員のなかには北海道内の道の駅を1~2年で制覇した強者もいますが、最近は現地に行かなくてもテレビ会議で済むような案件も増えてきましたね。

研究というと個人プレーな印象も強いかもしれませんが、協調性や他人の意見を取り込む柔軟さも必要です。よほど狭く深い範囲の専門的知識が必要とされる内容でない限り、ほとんどが3~4人のチームで動く案件になります。我々(北方建築総合研究所)だけではなく、他の大学や別の研究機関と一緒に知識や経験を共有しながら進めていくケースも多いので、誰かと協力して新しい成果を生んでいくという経験で得られる、喜びややり甲斐も大きいのではないかと思います。
大学や前職で培った専門分野のスキルを更に伸ばす楽しさ、そして自分の知識を他の専門分野と融合させて問題解決をする楽しさはもちろん、特定の分野を極めて北海道だけではなく全国的、世界的なエキスパートを目指すこともできます。好きな分野を研究することで世の中に貢献できるという喜びを、共に分かち合える仲間がもっと増えてくれたらいいなと願っています。

企業概要

企業名 北方建築総合研究所(ほっぽうけんちくそうごうけんきゅうしょ)
所在地 〒078-8801
北海道旭川市緑が丘東1条3丁目1-20
電話番号 0166-66-4211
ホームページ http://www.hro.or.jp/list/building/index.html
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