有限会社やじま武道具店

掲載日 : 令和4年7月26日
募集職種 : 1:営業/店舗スタッフ
ステータス : 募集中 


剣道を中心とした武道具を取扱う有限会社 やじま武道具店。
武道を愛する老若男女様々なお客様のため、北海道全域への出張販売を行い日本の伝統文化継承の役割を担う、旭川の老舗です。

──取締役 富樫貞吾さんにお話を伺いました。
──有限会社 やじま武道具店の企業概要を教えてください。

昭和35年創業の武道具店です。おかげさまで2020年に60周年を迎えることができました。剣道をはじめとした、柔道・空手などの武道全般の用品販売と修理を行っており、平成29年には札幌へ支店をオープンさせています。
北海道内は武道具を扱うお店が札幌に集中しており、他の地域には店舗がほとんど無いという問題が昔からありました。近場にお店が無いという人たちにも競技を楽しんでもらいたいという思いから、現在は拠点を旭川・札幌に持ちながら、根室・稚内・函館などの道場を定期的に訪ね、武道具の出張販売を行っています。

──今回募集される職種や業務内容を教えてください。

武道・武道具に対する専門知識を身に付けて、店舗や出張販売先で接客をしてもらうというのが仕事の内容です。札幌支店は社員1名とパートさんで切り盛りしていますが、エリア的にかなり広いので、数ある営業先を社員1人で回りきるのはやはり難しく、お店のほうもかなり忙しいので、社員を2名体制にして仕事を分けあっていかないといけないなと思っています。
もちろんそれは旭川の本店も例外ではなくて、こちらも高齢の社長と僕と、あともう1人の営業さんで遠くは稚内まで行っています。遠方への出張が年齢的に辛いということもあるし、そろそろ次の世代のために身を引かなきゃいけないとも思っていますから、これからの店を背負っていってくれるような頼もしい人材が入ってきてくれるのを待っている状態です。
また最近はオンライン販売のほうにも力を入れているので、そういった知識やスキルのある方が必要なのかなとも考えています。本当は毎日状況を見て商品ラインナップなども変えていけるのが理想だけど、僕らが他の仕事の片手間にやるのでは限界がありますからね。パソコンやウェブに詳しい方が入ってきてくれたら非常にありがたいと思っています。

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──富樫さんの思う、このお仕事のやり甲斐はどんなところですか?

良いことばかりも言えないからなあ……営業や出張は夜も遅くなることもあるしね。基本的に道場は、みんな仕事や学校が終わってから行くところなので、お客様に会える時間帯は夜しかないんですよ。そうなるとお店が終わってからの19~21時ぐらいのあいだに道場に顔出すことになります。だから勤務時間も自然と後ろに伸びてしまうんだけど、大事なお客様との唯一の接点だからやめるわけにもいかなくてね……それで代わりといってはなんだけど、僕が今の立場になったぐらいから休みをちょっとずつ増やしていって、今はなんとか日・月曜日と祝日を定休日にできるようになりました。こういう商売で日・祝休みってなかなか珍しいよね(笑)
でも僕が社員で働いていた時代は本当に年中無休で動き回っていて休みがなくて、もっと遊びたかったのにぜんぜん遊べなかったから、今の若い社員たちにそういう思いをしてほしくないんだよね。

お客様との関係は何よりも大切な財産

僕が社員だった当時はたしかにすごく忙しかったけど、僕には剣道があったから。そのおかげでここまで続けて来られたのかもしれません。僕が若い頃に道場で顔を合わせていた先生方は、剣道の世界ではトップクラスの八段を持った人たちばかりでした。あの頃はそんな人たちに「手合わせするぞ」なんて言われても、厳しいしきついし嫌だったけど、今考えたらすごい経験をさせてもらったんだなと思います。北海道でも指折りの先生とマンツーマンで練習できるなんて贅沢にも程がありますよ。全国で優勝している人とか、警察のトップとか、普通だったら友だちになれないような人たちとも剣道を通じて対等に話せる関係性を築くことができました。札幌に支店を出せたのも、少なからずそういう縁が作用したおかげだと思いますし、あの頃の経験は間違いなく今に活きていると断言できます。

──どんな方がこのお仕事に向いていると思いますか?

やっぱり客商売だから、正直さが一番必要です。失敗しようがどうしようが、最終的に人から信用されるのは正直で素直な人だと僕は思います。それさえきちんと身についていれば、あとはお客様が育ててくれますよ。身内がどれだけ言ったって改善するのが難しかったことでも、お客様に1回ガツンと言われたら響きますし長くやっていけばいろんな失敗だってあるでしょう。実際僕も怒鳴られて「帰れ」って言われたことはありますし(笑)
でもそういう場面で正直な対応ができるかどうかが、その人の伸びしろなんじゃないでしょうか。

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あとはメリハリをつけて仕事に取り組める人。もっと積極的に休みを取って、いろんな経験をして感性を磨いてほしいと思っています。この業界ってみんな頭のなか剣道のことばっかりだから、剣道剣道剣道……になっちゃって、平均的な発想が足りない人が多い。良くも悪くも真面目すぎるんですよ。でも僕はもっと発想に柔軟さを持ってほしいと思っていて、そのためにはいかに休み……プライベートの時間を有効に使うかでしょう。僕は休みなしで働いていたせいで、50手前まで旅行というものを知らなかった人間だから、他の社員には若いうちにもっと旅行したり遊んだりして、そういうところでしか得られない経験をきちんと積んでもらいたいと思っています。

でも休むのって大変じゃない? たとえば明日から二日間休むってなったら、それまでに今抱えている仕事に区切りをつけないといけない。だらだらやっていたらいつまで経っても終わらないし。以前、ある人に「あなただったら自分が忙しいときに、誰に仕事を頼む?」って訊いたことがある。もちろん大多数の人は「手が空いていそうな人間に頼む」と答えると思います。でも僕は忙しい人間に頼むのが正解だと思うんですよ。暇な人に頼んだらずっとしないんだよね。忙しい人は確かに忙しいんだけど、その忙しさの合間にきちんと頼んだ仕事もやってくれるんだよ。
だからやるときはやる、休むときは休む、で普段からメリハリをつけて仕事をしないと、心置きなく休める時間は作れないというのが僕の考え。休むためにも努力が必要。
みんな簡単に「頑張ってます、努力してます」って言うけど、頑張りは外から見えるものであって、本人が感じるものじゃない。僕も若い頃はそれに気づかず、ずっと「俺は頑張ってる」って思っていたけど、そのときは周囲の人はなかなか認めてくれなかった。だけど地道にやり続けていればいつかは認められますよ。だから本人が「頑張ってる」って口にすること自体、その人が頑張っていない証拠なんだ。それを僕は長い時間をかけてお客さんから教えてもらった。

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──採用の対象は、剣道経験のある方のみですか?

経験があるに越したことはないけど、逆に剣道未経験の方を採用して、新しい空気を入れてほしいなという思いもあります。さっきもお話した通り、ウチには剣道頭の人間ばかりだから(笑)
竹刀の作り方や組み立て、品物に対する知識とか覚えてもらわないといけないことも多いけど、未経験の人にしかない物の見方や思考回路が加われば、会社ももっと違う雰囲気になるんだろうなと思っています。
剣道未経験の社員への社内教育は、やっぱりまず品物についての勉強が第一。次に市内の道場を一緒に回って営業のコツを掴んでもらって、いずれは地方の道場にも行けるようになればいいかなと考えています。こういうことは焦っても仕方ないし、マイペースに覚えていってもらえればいいですね。剣道に興味さえあれば、今現在経験者か未経験者かということは、仕事においてさほど重要ではないと僕は思っています。だから会社のカラーを自分色に染めてやるようなつもりで、臆せず入ってきてもらいたいですね。

企業概要

企業名 有限会社 やじま武道具店(ゆうげんかいしゃ やじまぶどうぐてん)
所在地 〒070-0035
北海道旭川市5条通1丁目右1号
電話番号 0166-23-4015
ホームページ http://yajimabudogu.co.jp/
本社・支社等情報 [札幌支店]
〒065-0042
北海道札幌市東区本町2条4丁目7-3
TEL : 011-769-0239
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