池田煖房工業株式会社

空調設備・衛生設備のスペシャリストとして昭和5年の創業以来、長きにわたって常に北海道のトップを走りつづける池田煖房工業株式会社。
社員だけでなく社員の家族もうれしい、充実の福利厚生が大きな魅力です。

──道北支店支店長　山本伸さんにお話を伺いました。
──企業概要を教えてください。

昭和5年の創業以来90年以上にわたり、北海道を中心に業務を行っている、建築設備を扱う会社です。一棟の建築物を完成させるためには、実際に建物を建てる建築会社、建物に電気を通す電気設備の業者など、多くの人や会社が関わります。弊社はその中でも冷房・暖房といった空調設備やトイレ等水回りの衛生設備のスペシャリストとして、建物の建設に携わっています。
札幌本社の他、函館・帯広・釧路など全道・東京に営業拠点を置き、ここ旭川にあるのが道北支店となります。名前の通り道北全域を対象とし、北は稚内を越えて利尻島や礼文島も私たちの担当エリアです。全道を網羅する形で営業所を展開している会社は弊社だけですので、必然的にお客様からの依頼が集まりやすく、今では北海道でトップになるまでに成長しました。

──今回募集される職種と業務内容を教えてください。

今回は「現場代理人」という、実際に工事の現場で動いてくれる技術者を募集しています。現場となるのは、病院や教育施設、商業施設などの大きな建物がほとんどです。
業務内容としては、建物の新築や改修の際に、建物内の水回りや冷暖房などの設備を配置するための図面を描くことが、まず一つ目の仕事です。その後図面に従って実際に現場で配管工事作業を行いますが、その工事自体は別の下請業者さんが施工しますので「現場代理人」の主な業務は、その配管工事を施工する業者の方の管理となります。
「現場代理人」は、仮にトータルで3年かかる新築工事の場合、そのうちの数か月という特定の期間だけ仕事があるわけではなく、基礎工事から建物が建つまでの数年間を絶えず見守る重要な仕事です。
「現場代理人」はそれぞれの現場に複数名配属され、工事期間中は現場のある地域に常駐してもらうこととなります。常駐と聞くと「知らない土地で一人は嫌だな」と感じる方もいると思いますが、もちろん毎週休みはあるので、週末ごとに帰ってきて家族と過ごすことも可能です。また建築や電気部分を担当する別会社の方たちとまるでチームのように数年間一緒に仕事をする中で友情が芽生えるケースも少なくありませんので、遠方勤務もそんなに悪いことばかりではないと思います。

──お仕事をする上で心がけていることや、やり甲斐について聞かせてください。

建物が建つということは、その建物を利用する方が必ずいらっしゃいます。その方々が快適に過ごせるような施工を心がけています。特に弊社が担当する空調・水回りは、寒いとか暑いとか、トイレの水が出ないとか、万が一トラブルが発生したときに人間が一番不快と感じやすい部分です。真冬の北海道で暖房設備が故障するなど、場合によっては人命に関わる問題にもなりかねませんので、そういった面におけるフォロー体制には気を配っています。

自分たちの仕事が北海道の未来につながる喜び

やり甲斐というところでは、地域の公共施設や商業施設を自分が手掛けたという感慨深さはあると思います。東京オリンピック前にはプールの施工に関わって数名の技術者を東京へ送り出したこともありましたし、旭川市役所の新築工事を始め、22年に買物公園にオープンしたアマネクというホテルや旭川駅、駅横のワイズホテルの設備も弊社が担当しています。「自分の住む北海道の街を、自分の力で作っている」という達成感は、この仕事でしか味わえない感覚だと思います。

──福利厚生について教えてください。

弊社ならではの福利厚生でいうと、希望者を募ってコンサドーレ札幌や日本ハムファイターズなどのスポーツ観戦、その他札幌で開催されるイベントを見に行くというものがあります。チケット代はもちろん、開催地までの交通費もすべて会社が負担し、よければ家族も連れてみんな一緒に来てくださいというような感じです。
また、将来的に業務に関連する資格を取得してもらう必要がありますが、資格を取れば資格手当が毎月の給料に上乗せされます。資格を複数持っていたり、難しい資格を取得したりすると支給される額も増えますので、なかには資格手当だけで月5～7万程度収入が増える社員もいます。
また長期で遠方の現場に常駐する際には、現地で借りるアパートの住宅費はもちろん、光熱費や食費などの生活費も会社から補助が出ます。旭川に家庭を持っている社員の場合、旭川と現場それぞれの生活を給料だけで維持するのは難しいですからね。赤字になってまで地方に行って仕事をしなさいというのは酷なので、そうならないように社員や社員の家庭に対して最大限の配慮や助けをするというのが弊社の考え方です。

──この会社の魅力はどんなところにあると思いますか？

会社として、社員一人ひとりの事情に寄り添える柔軟性があるので、そういった働きやすさは魅力だと思います。会社全体の平均年齢は40歳ぐらいですが、人間関係の風通しも良くて、みんな優しい。上司に言いたいことを言えないといった空気はまったくないですね。むしろ少しぐらいこちらに気遣ってよ、と思うぐらい(笑)

採用後は本人から特段希望がない限り、基本的に旭川にある道北支店に勤務してもらうことになります。札幌本社には設計部という図面を描く専門の部署があるので、入社後数か月はそちらに行って設備についての基礎的な知識・技能を身に付けることもできますし、現場でベテランの先輩について回ってマンツーマンで指導を受けることも可能です。研修の方法はたくさんあるので、本人の経験や事情に合わせて柔軟に変えています。
「建築関係の就職は、業界経験がないと難しいのではないか？」というイメージもあると思いますが、弊社では未経験の新卒採用者もたくさん働いています。実際に私も転職組ですが支店長を任されていますし、年齢が上だから、中途採用だからといったことは一切関係なく、建築・工業分野の専門学校を卒業した社員も、まったく畑違いの業種から転職してきた社員も、皆同じように肩を並べて仕事のできる環境なので、安心して飛び込んできてもらえればと思っています。