株式会社リーテック

平成23年設立の株式会社リーテックは、北海道では数少ない住宅や家具の修理・補修を行う専門業者です。補修のプロが住まいの困りごとを解決し、お客様の安全・快適な暮らしをサポートしています。

可能性が広がるリペアという仕事

-お仕事内容について教えてください。

弊社は主に工務店や住宅設備メーカーなどのお客様を中心に住まいの修理・補修を行っています。作業対象は住まい全般であり、床・階段・内装ドア・キッチン・壁材・サッシなどの住宅内外部からテーブル・たんす・ベッド・ソファなどの家具まで多岐に渡ります。
住宅などの工事中に傷つけてしまった箇所をお客様に引き渡す前にきれいな状態に修復したり、アフターサービスとして、日常生活で傷つけてしまった床や壁、家具の修理・補修を請け負ったりします。また、築年数の経った住宅のリノベーションも手掛けています。
具体的には、お子様が遊んでいてドアを壊してしまった時、へこんだ部分をパテで平滑に仕上げ、傷を埋めた後、木目や壁の模様を専用の塗料で描いて、傷が最初から何も無かったように綺麗にします。

ところで、「リペア（修復）」という仕事をイメージできますでしょうか。よく「リフォーム」と混同されがちなのですが、「リフォーム」が壊れた部分を取り外して新しいものと交換することをいうのに対し、「リペア」は取り替えるのではなく、今あるものを活かして傷や劣化した箇所だけを修復して元通りに直すことをいいます。「リペア」はお客様に愛着のあるものを、より長く使ってもらい、安全・快適な生活ができるようにサポートする仕事です。
弊社のようにリペアを専門に行っている業者は多くなく、まだまだ市場は大きくありません。ニッチな市場だからこそ、幅広い材質に対応できる技術を身に付ければ付けるほど、潜在的なニーズを取り込むチャンスがあります。確かな技術を確立してリペアのプロ集団としてチャレンジし続けたいと思っています。

未経験から技術者へ

-未経験者はどのように育てていくのでしょうか？

この業界はとても珍しいので、経験者はほとんどいません。技術職ではありますが、特別な資格は必要ないので、やる気や興味さえあればだれでも、ゼロから技術を身に付けることができます。例えば、元システムエンジニアや家具職人、土木で働いていた方など様々な経歴を持った方が技術者として活躍しています。またデザイン科を卒業して技術を学びたいと入社した２０歳の女性もいます。
入社後はまずこの業界を理解してもらうため、数か月間先輩に同行しお客様への対応や、実践形式で仕事の流れやリペアのコツなどを教わります。また弊社にはリペア作業を練習する工房がありますので、技術を一つずつ身に付けて、安心して現場に出ていくことができます。
技術職というと男性のイメージが強いと思いますが、リペア作業は力仕事ではないので、女性が活躍できる仕事です。繊細な筆のタッチで木目を書いたり、色を調整して着色したりする修復作業なので女性の方が向いているかもしれませんね。

元通りに修復する仕事だと聞くと、難しいと思われるのですが、仕事のコツさえ掴めば未経験者でも独り立ちできるようになります。実は従業員のほとんどがそんなに絵を描くことが得意ではないんです（笑）そんな彼らでも概ね１年ほどで一通りの技術を習得しています。責任を持ってじっくりと技術指導をして、一人前になるまでサポートしていきますので安心してください。ここで身に付けた技術は自分の財産になるので、今までなかなか自分に合う仕事に巡り会えなかった方はぜひ弊社を選択肢の一つに入れていただきたいと思います。仕事が面白いと感じられて、自分を再発見できるようなきっかけになれたら嬉しいですね。

お客様からの感謝の言葉

-仕事をする上で大切にしていることややりがいは何ですか？

作業効率とチームワークを大切にしています。従業員の予定は全てクラウドで管理しており、携帯電話とパソコン、タブレットなどを貸与し、スケジュールや現場情報をどこでも確認できるようにシステム化し、事務所に立ち寄ることなく、直接自宅から現場に直行できる環境を整えています。また、システム上で全体の作業の進捗状況が管理できているので、作業の遅れが発生している場合や緊急の作業依頼がはいった場合には、チャットツールを用いて指示を出し、フォローし合える仕組みを作っています。私たちにとっては現場に出て作業をする時間をいかに確保するかが重要であり、効率を高めて、それ以外の業務時間を減らすよう努めています。
この仕事のやりがいというかうれしい瞬間は、何といってもお客様から感謝の言葉をいただいたときですね。住宅や家具が傷ついてしまい、「リフォームや買い替えは大袈裟だし･･･」と困っている方ってたくさんいるんですよね。そういう方が諦め半分で相談いただいて、傷をさっと直してあげると「ありがとう」と目の前で言ってもらえるんですよ。その一言がとてもうれしくて。
このひとつひとつの出会いがリペアという仕事を知ってもらうきっかけとなり、身近な存在になることを目指し、皆さんに感謝をされるような仕上がりを心掛けて、美しく安全な住まいをサポートできるようにこれからも従業員と日々技術を磨いていきたいと思っています。