募集休止中

株式会社ササキ工芸

掲載日 : 平成28年5月2日
ステータス : 募集休止中 


木のぬくもり溢れる小物作りを得意とし、その多彩で良質な製品が日本中で愛されている株式会社ササキ工芸。
”世界の人々が「喜び」「感動」「安らぎ」を感じるモノづくり”を理念に、日々成長を続ける企業です。

細かい作業に特化してきた技術

—代表取締役の佐々木雄二郎さんにお話を伺います。

当社は木製クラフトといわれている木製小物の製作を行なっている会社で、もともとは家具の下請け工場からスタートしました。
旭川は家具の産地として有名ですが、昔は今よりもっと多くの家具屋がありましたが、その中で、取っ手などの家具に必要な部品に特化した仕事をしていました。次第に家具屋が減りつつあるなかで、家具には使えないけれど、小物なら作れそうな木材が沢山あることに気が付き、じゃあそれを使って商品を作ろう、ということで現在のようなモノづくりが始まりました。木材加工にも当然得意分野というものがあって、当社で大きな家具を作れといわれても出来ませんし、昔から細かい作業を得意としてきた会社なんです。

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社員は東京の販売部門も含めて28名、そのうち15名くらいが工場で木材加工の作業を行なっています。
永山駅の真裏にも新工場を立ち上げたばかりで、そちらでは特注品をメインに製作しています。

道内はもちろん、南は沖縄まで約400の小売店で、当社の商品を扱っていただいています。昔から家具をメインに扱う小売店が多かったのですが、最近はこだわりの小物等を専門に扱うセレクトショップへの販売も増えています。

地元旭川で6月に行なわれる旭川デザインウィークにも、旭川家具工業協同組合の組合員として毎年参加させていただいていますし、年に一回は本州で行われる展示会に参加するなどして、商品をアピールする活動も行なっています。
一昨年、台湾の展示会に参加した時も現地には当社のような細かいもの作りをやっているところはほぼ無いようで、さすが日本製だ、と大変ご好評いただきました。

現在250種類もの商品がありますが、自社のオリジナル商品として全て設計から制作・販売を行なっています。
主力商品は木製の名刺入れ、印鑑ケース、靴ベラ、お子様向けの身長計などです。身長計は木製では他にはあまり無いようで、誕生祝いなどに重宝していただいています。

 

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自分が欲しいものを作る

—250種類とはすごいですね。

これでも減らしたんですよ(笑)以前は500種類くらい扱っていました。より良い管理を維持するためにも、もう少し減らしていきたいと思っています。

商品の入れ替えは頻繁に行なっていません。開発専門の社員は居ませんので、年に1回くらい、職人から作りたいものを募集をしたりして、アイデアを持ち寄っています。スケッチを持ってくる方もいれば、いきなり試作品を作ってくる方もいますね。実際に職人の発案から商品化した製品もありますよ。
昨年12月には当社の取引先でもあり、市内でインターネット販売を行なっているMUKU工房さんとウッディクリスマスというコラボ商品も作りました。
商品を生み出すうえでは、もちろんエンドユーザー様の意見を取り入れる事は大切にしていますが、当社には名刺入れ、印鑑ケースなど20年以上のロングセラー商品もあり、時代の流行に左右されないモノづくりを大事にして長くやっていきたいという姿勢がベースにあります。

マーケティングについていえば、以前のモノづくりの業界には「どうにかして買ってもらおう」という考え方が多かったと思うのですが、最近では「自分たちが欲しいものを作る」というマーケティングに変わってきている傾向です。例えばSNSを見ても、自分たちと同じ志向を持った方たちが一定数いるという実感が得られます。
当社でも、あくまでも自分たちが欲しいと思うものをこだわり抜いて作り、それを解かっていただける人たちに見つけてほしいと思っています。

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丸いフォルム、素材そのものの色

—御社の商品の特徴はどういったところですか。

製品に丸みがあることと、木のおもちゃは北欧の物もそうですが、色付きの物が多い中、当社の商品は着色をせず、木の色を活かした製品が多いことが特徴です。
素材の面では、ミズナラ(どんぐりのなる木)等の広葉樹のみを使用しているのも特徴です。本州などではスギ・ヒノキに代表される針葉樹を使うところも多いですが、広葉樹は成長が遅い分、材の密度が高く傷にも強いので、長く使っていただけるのです。

—東京にもお店があるんですね。

2011年に東京直営店NOCRA(ノクラ)をオープンしました。そこは「モノづくりをしているお店」というコンセプトがあるエリアで、物販しかしていない会社は入れないのですが、当社にはピッタリだと思いお店を出させていただきました。
旭川で「高いね」と言われる商品も、東京だと「この値段でよく出来るね」と言われたり、物価の違いを感じるところはあります。ただ、東京は色んな価値観が入り乱れている場所ですから、一辺だけを見て振り回されず、当社の基本スタンスを維持しながら、まだまだ勉強が必要だと思っているところです。

—職場の雰囲気はどうですか。

現在は20~30代が中心で、40代になると当社ではベテランです。年齢層が若いこともあり、明るい職場だと思います。ただ、決まった期間で製作をしなければならない中で、無駄な時間を削減するという意識が高く、休憩時間が終われば 黙々と作業にあたっているという感じですね。
年によってまちまちですが、昨年は2名の新卒採用を行ないました。技術だけではなく、社会人としても勉強していってもらっています。

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一人が一つに向き合い、組み上げていく楽しさ

—どんな方が向いていると思いますか。

工場で働いてくれる技術者がもう何人かいると、理想的な体制になると考えているところです。
技術は入ってから身に着けていってもらうので経験は問いませんが、当社の作業は基本的に細かく地味なものが多いので、根気よくやれる方がいいですね。
例えば家具屋さんでは一週間かけて一つの製品を作ったり、分業化が進んでいて肘掛けなら肘掛けだけを沢山作ったり、そういう作業があるのに対し、当社では一人で全部やることが多く、製作のスパンもだいたい一日で一つの製品を作るので、そのスピード感などの違いはあります。その点では未経験者の方がギャップを感じることがなく、覚えやすいかもしれませんね。
延々と一つのパーツを作り続けることはなく、一人が一つの製品と向き合い、組み上げていく工程のほとんどに関われるのは、覚える事も多いですが、当社の作業の魅力といえます。

共同作業は比較的少ない職場ですが、仕事を覚えていく上で、きっちり人の話を聞いて、わからない事はわからないとハッキリ言える、意思表示のできる方が良いですね。
新人が作った物も10年経験した職人が作った物も、全てササキ工芸の製品として世に出るわけですから、クオリティの差があってはいけません。そのためには助言を受け入れたり、お互いに相談しあって制作にあたる姿勢でいて欲しいものです。
あくまでもササキ工芸としてのモノづくりに共感して頑張ってくれたらありがたいです。

当社の掲げる理念にあるように、「喜び・感動・安らぎを感じるモノづくり」で、自分たちで作った物を広く世界中の人に使ってもらえるように一緒に頑張りましょう!

企業概要

企業名 株式会社ササキ工芸(かぶしきがいしゃささきこうげい)
所在地 〒079−8424
北海道旭川市永山14条3丁目4番10号
電話番号 0166-25-2288
FAX 0166-22-2101
メールアドレス honsha@sasaki-kogei.com
ホームページ http://www.sasaki-kogei.com/
創業 昭和51年
従業員数 27名
業種 木製品製造
事業内容 木製クラフト(木製小物)の製造・販売
本社・支社等情報 本社工場、第二工場、東京直営店「NOCRA」

勤務条件

就業時間 8:00〜17:20(うち休憩 1時間30分)
休日・休暇 日曜日 祝日 その他 (年間休日100)
加入保険 社会保険 厚生年金 雇用保険 労災保険 
定年制 あり(60歳)
産休・育休制度 産前産後休暇あり 育児休暇あり 
転勤の有無 なし 

問い合わせ先

部署 代表取締役
担当者 佐々木雄二郎
連絡先 0166−25−2288