株式会社ひだの塗装工業

長年の豊富な経験と高い技術力で塗装を中心に施工を続けてきた、ひだの塗装工業。
色彩を自在に操るクリエイティブ集団として、日々変化するお客様のニーズに対応しながら実績を積み上げています。

-代表取締役飛弾野浩臣さんにお話を伺いました。

弊社は昭和４３年創立された、５０年以上の歴史のある会社です。旭川を拠点とし塗装業務を中心に様々な工事に携わってきました。各種建築物から大型構造物、橋梁の塗装工事や屋上の防水工事、アパートやマンションの一般的なリフォーム・改修工事なども手掛けていますし、希望があればデザインから担当させていただいています。
塗装の目的は大きく分けて２種類あり、見た目を良くするために行う塗装とさび止めなどの機能を高めるために行う塗装です。どちらを目的とした塗装においても共通するのは、高い技術力が必要であることです。
時代の変化の中で、高い水準の技術力を維持し続けることが職人集団として求められ、「人間作り」を最も大切にしています。

職人の多さと若さが自慢

-会社の強みはどんなところですか？

弊社の強みは、若い職人の多さと機動力の高さです。
旭川市内で塗装業を営む事業所は大小合わせて５００以上あり、その中において弊社は業界１・２を争う規模を誇っており、職人が１３名在籍し、全員正社員として働いています。職人の平均年齢は３２歳と若く、一番若い職人は２１歳です。
長い期間、社内の高齢化と人材不足に悩まされていたのですが、塗装工程の動画を作成して、学生や若年層向けの企業説明会に積極的に参加し、この業界に対する理解を深めてもらう地道な活動を行うとともに、先輩と現場で様々な経験を多く積むことができる環境の提供により、旭川ではいち早く職人の若返りに成功しました。
もう一つの強みは機動力の高さですね。技術の高い職人が多数在籍しているため、大小現場の規模にかかわらず、お客様の要望に合わせてスピーディーに対応できる体制を作っています。

-今回の募集と一日の流れについて教えてください。

塗装工の募集を行います。主に旭川近郊の現場で、外壁や屋根、建物内部の塗装工事、防水工事やリフォーム工事などに従事していただきます。
一日の流れとしては、出社後に全体朝礼で「送り出し」という安全に作業を行うために必要な基本方針や作業手順、職人の体調などを確認し、現場での作業内容や状況を共有します。その後、各自社用車で現場に向かいます。改めて各現場で朝礼を行い、作業に入ります。10時に30分間の休憩を挟み、お昼休憩まで従事し、午後からは15時に30分の休憩を取り、夏場は17時30分に作業終了という流れになります。
現場作業というと「きつい」というイメージがあると思いますが、午前と午後に30分ずつ休憩があり、安全に無理なく働くことを第一に考えた環境になっており、残業がないとは言いませんが、極力発生しないようにスケジュール調整をしています。

-業務にあたって必要な資格はありますか？

国家資格である塗装技能士１級と２級があるのですが、まずは２級の取得を目指してもらいます。２級を受験するには２年間の実務経験が必要なため、入社後様々な現場で経験を積んで試験に臨んでもらいます。２級合格後は、さらに２年の実務経験を積んで１級を受けるような流れになります。
その他細かい資格はたくさんありますが、弊社では塗装技能士がメインとなり、職人のほとんどが１級を取得しています。
会社では資格取得に向けて費用を全額負担し、社員の技術向上を支援しているので、新卒の方や未経験の方でも安心して一流の職人としてステップアップできます。

たまたま飛び込んだ技術職の世界

-塗装工 小西侑希奈さんにお話しを聞きました。

-入ったきっかけを教えてください。

大学卒業後営業職に就いていたのですが、もともとサッカーをしていたこともあり体を動かすことが好きなので、スーツを着て仕事をすることが窮屈で違和感を感じていたんです。父が技術職ということもあり、求人情報誌の建設業のページをパラパラと見て求人を探していたときに、母にストップと声をかけてもらい、止まったページが偶然弊社のページだったことが入社のきっかけでした（笑）。また、父の職場が近いこともあり何となく縁を感じ、応募を決意しました。面接の電話をかけたところ、対応してくれた専務がとても優しく、良い印象だったことと、面接も明るい雰囲気でその場で採用となったので入社を決めました。

-入ったときのイメージと、実際に働いてみて違いはありますか？

現場は男性が多いですし、最初は怖いというか心配な部分がありました。
入社してすぐの頃は、周りの方に声をかけられず困っていたのですが、初めて入った現場で一緒だった先輩が気にかけてくれて、一緒に話しかけに行ってくれたんです。そしたら仕事中にも関わらず、その場で紹介する場を作ってくれて、打ち解けるきっかけになりました。皆さん本当に優しい方ばかりで、とても仲良くさせてもらっているので、今まで楽しく続けられているのだと思います。
あとは、仕事と休憩時間のオンオフの切り替えがしっかりしているところに驚きました。作業をするときはしっかりこなし、休憩するときはしっかり休む。だからと言ってひたすら無言で作業をするだけではなく、他愛のない話で場を和ませてくれるなどとても楽しい雰囲気で働けています。休憩中には同僚と談笑をしたり、ゲームをしたり自由に過ごしているのですが、その息抜きの時間が何より楽しいですね（笑）。

日常の中に感じられる仕事の面白さ

-仕事上で大変なことはありますか？

体を動かすことは好きですが、体力に自信があったわけではないので、当初重たい塗料缶を持って足場を上がる時は大変でした。階段も登れなくなるほどの筋肉痛で正直辞めたいと思った時もありましたね（笑）。でも今は少しずつ慣れてきて必要な筋肉は自然について、自分自身も成長できているなと感じています。

-仕事のやりがいを教えてください。

工場内の作業とは違い、常に現場が変わるので一つずつの現場に達成感があり、やりがいを感じると思います。工事を担当したドラッグストアなどで買い物をした時や、車で通りすがりに自分が手がけた建物を目にすると、仕事の成果が感じられて嬉しくなりますね。そういう経験をどんどん重ねていくことで、仕事に役立つ知識が増えるとともに、今までただの風景の一部でしかなかったものが、存在感をもち一つ一つ鮮明になってきたんです。それから、日常の中で感じることや思うことが増えて、いろいろなことに興味がわくようになり、生活自体が楽しくなっていきました。そういった点でもこの仕事は本当に面白くて、今まで経験したことのないような大きなやりがいを感じられるんです。
入社していなかったらたぶん出会わなかった感覚なので、一緒に働いて共感してもらえる人が増えたら嬉しいですね。