株式会社ヤマザキ 旭川工場

２０１２年に旭川で操業を開始したばかりの株式会社ヤマザキ 旭川工場。
「畑で料理を作る」をキャッチフレーズに、徹底した品質管理と人材育成で、食卓に「もう一品」を提供しています。

畑に近い場所に工場を

—取締役工場長 山崎海志さんにご紹介いただきます。

ポテトサラダ、肉じゃが、かぼちゃ煮など真空パックの惣菜を生産し、大手スーパーやコンビニエンスストアを通して、ご家庭の食卓へお届けしています。
以前から静岡の工場に北海道の産地から農産物を輸送していたのですが、気温や湿度の差、輸送時の振動によるダメージなど問題があり、「畑に近い場所に工場を持つべきだ」という発想が生まれました。
旭川以外にも道内の候補地を検討しましたが、「産地に近い」「モノの集積地であり物流拠点に成りうる」「人材の確保が可能」という条件が揃っていたので、旭川に工場進出を決めました。

それぞれの工程に専従のプロフェッショナルを育成

地元の生産農家と実際に顔を合わせて、「こんな品質、規格の野菜が必要」と話ができることは大きな利点ですね。１軒１軒の農家の方も工場を見学して、自分たちが作る野菜がどのように使われているのかを見ていただけると、年々原料の品質が向上します。工場側でも畑をすぐ見に行けるので、原料担当チームを選抜して生育状況などを確かめています。

操業前に４０名が静岡工場で研修を受け、２０１２年１１月の操業後は中核メンバーとして頑張ってくれました。現在も日々の仕事でリーダ一的な役割を担ってくれています。
現在旭川工場では２３０名（うち正社員は９０名以上）が勤務していますが、６つの工程においてそれぞれ専従の社員・パートを配置し、決められた部屋、決められた衛生区分でその仕事のいわばプロフェッショナルを育成するシステムを採用しています。

「何も起こらない」状態が理想

—生産管理部の菊田竜太さんにもお話を伺いました。

以前は電子部品関係の仕事をしていましたが、旭川に新しい工場ができることを知り入社しました。
きれいな工場で仕事ができることがうれしかったですね。まず、静岡の工場で研修を受け、実際に工場で働きはじめてから半年程で現在の生産管理部門に移りました。

１日の生産数が安定するよう計画を立て、その時々の状況を把握しながら生産調整の判断をしなければなりません。トラブルがない、つまり「何も起こらない」状態が理想で、日々その状況が続くことに充実感を覚えます。食品を扱う仕事ですので、生産管理部門も機械の前で手を動かす現場の方も毎日神経を使っていますが、正社員の平均年齢が３２歳と若いスタッフが一丸となって良質な商品作りに取り組んでいます。

まだ操業後３年と「若い工場」ですので、これから入社する方もすぐに慣れて活躍できる環境が整っているのではないでしょうか。